1986年山形県生まれ。画家。絵画の自在性を軸に、画家と観者のイメージ往還とその拡張を探求する。近年の展覧会に、2025年 個展「Echoes and Dances/Imaginary Source」(CADAN有楽町、東京)、2024年「川端龍子+高橋龍太郎コレクション ファンタジーの力」(大田区立龍子記念館、東京)、「S( )t( )r( )ay Night Special」(JUNGLE GYM、東京)、2023年 個展「Chasing Me/You Gone By: Part2」(Takuro Someya Contemporary Art、東京)、「絵の辻 (都美セレクション グループ展 2023) 」(東京都美術館ギャラリーC、東京)、2022年 個展「Chasing Me/You Gone By」(Colloquium、仙台)。
![糸会|Gallery10[TOH]](https://xs460451.xsrv.jp/itokai/cms/wp-content/uploads/2025/08/itokai_toh_image.jpg)
糸会
伊勢 周平
小左 誠一郎
尾関 諒
中嶋 典宏
2025年9月12日(金) 〜 9月28日(日)
13:00 – 19:00 (月・火休廊)
9月12日 17:00より オープニングレセプション
Gallery 10 (TOH)
渋谷区千駄ケ谷 5-20-11 第一シルバービル 1F
https://www.yoyogibroadway.com/toh
https://www.instagram.com/gallery10.toh
itokai
ISE Shuhei, OSA Seiichiro, OZEKI Ryo, NAKASHIMA Norihiro
September 12 (Fri) – September 28 (Sun), 2025
13:00 – 19:00 (Closed on Mondays and Tuesdays)
Opening Reception: September 12 (Fri) from 17:00
Venue: Gallery 10 (TOH)
1F Daiichi Silver Building, 5-20-11 Sendagaya, Shibuya-ku, Tokyo
「糸会」は過去10年以上に渡り絵画について話し合い、互いの作品を鑑賞し、展覧会を開催してきた4人の作家による企画です。
2023年には東京都美術館の「都美セレクション」に選出され、2025年にはCADAN有楽町にて展覧会を開催しました。4人の関係は展覧会という一過性の枠組みを超え、絵画を求心力としながら今日まで更新してきました。個々の制作においても互いに共鳴、もしくは反発を繰り返し有機的なつながりが生まれています。考え方や手法はそれぞれ異なりますが、社会性や物語性に重きを置かないことや、明確なプランや下書きなしで即興的に制作を進めることなど、共通点も見出せます。4人はおそらくそれぞれの制作において一度わからないところまで降りていく必要があるのでしょう。漂うようにある途中の絵を作者の思惑に無理矢理当てはめるのではなく、絵と対話をするように描く。一手入れれば予想外の変化があり、それで作者も予想外の手を打たされます。その繰り返しの中でいつか絵画と渾然となってわからないところで描いているような、描かされているような状態になります。そのように一手一手を紡いでいった絵画は当の作者にとっても新鮮であり、観てみたかった絵になり得るでしょう。

2025
紙に鉛筆/Pencil on paper
21 × 14.8 (cm)
伊勢 周平 ISE Shuhei

2025
キャンバスに油彩/Oil on canvas
53 × 45.5 (cm)
小左 誠一郎 OSA Seiichiro
1985年静岡県生まれ。絵画を制作。マスキングテープで囲んだ矩形の中を塗ることにより、世界に新たな厚み(陰影)を与え続ける。また絵画的実践と並行し俳句を詠む。近年の展覧会に、2025年「床の在りか / 壁の在りか」(THE DRAMA、静岡)、2024年「VOCA展2024 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)、2023年「花に水」(CAPSULE、東京)、「絵の辻 (都美セレクション グループ展 2023) 」(東京都美術館ギャラリーC、東京)、2023年 個展「百合圏」(Yutaka Kikutake Gallery、東京)。

2025
綿布に油彩/Oil on cotton
80.5 × 49.5 (cm)
尾関 諒 OZEKI Ryo
1986年愛知県生まれ。絵の具をかすらせる、筆を転がすなどをして独自のマチエールの絵画を制作。近年の展覧会に、2025年 個展「s t a r l e s s 」(CADAN有楽町、東京)、2023年「絵の辻 (都美セレクション グループ展 2023) 」(東京都美術館ギャラリーC、東京)、2022年 個展「袖に月が昇る」(スプラウト・キュレーション、東京)、2022年「VOCA展2022 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)。

2025
皮を剥いだ檜の枝、布、墨汁、韓紙、木工用ボンド、釘/Peeled hinoki branch, cloth, sumi ink, hanji paper, wood glue, and nails.
90 × 40 × 16.5 (cm)
中嶋 典宏 NAKASHIMA Norihiro
1986年壱岐生まれ。近年の展覧会に、2023年「B.C.|A.D.」(HIGURE 17-15 cas、東京)、「絵の辻 (都美セレクション グループ展 2023) 」(東京都美術館ギャラリーC、東京)、2022年「Chapter 2」(HIGURE 17-15 cas、東京)、2021年 個展「落蕾」(KOMAGOME 1-14 cas、東京)。